「猫に小判」「豚に真珠」…世界にもある?動物を使ったユニークなことわざ比較!海外の表現が面白すぎる

雑学・豆知識

みなさん、こんにちは! 突然ですが、価値の分からない人に高価なものをあげても意味がないこと、なんて言いますか? そう、「猫に小判」や「豚に真珠」ですよね!

動物を使ったことわざって、日本だけじゃなくて世界中にたくさんあるんです。
でも、国によって登場する動物やシチュエーションが全然違うから面白いんですよね。
「えっ、そこでその動物が出てくるの!?」とか「想像したらシュールすぎるでしょ!」なんてツッコミたくなるような表現がいっぱいあるんですよ。

今回は、そんな世界各国のユニークな動物ことわざをたっぷりとご紹介していきます!
飲み会のネタやちょっとした雑談で披露したら、「物知りだね!」って感心されちゃうかも?
それでは、愉快な動物ことわざの世界へ一緒に出かけましょう!

価値が分からない人へ…「猫に小判」の世界版

まずは日本でもおなじみの「猫に小判」。
せっかくの価値あるものを無駄にしてしまう…という悲しい(?)状況ですが、世界ではどんな動物たちが「価値の分からないキャラ」として登場するんでしょうか?

スペインでは「ロバにハチミツ」をあげる!?

情熱の国スペインでは、こんな風に言うんです。
「ロバの口にハチミツは作られていない(No se hizo la miel para la boca del asno)」

想像してみてください。
一生懸命重い荷物を運ぶロバさんに、高級なハチミツをあげようとしている様子を…。
「いやいや、ロバにそんな甘いものあげても味わからんでしょ!もっと草とかあげなよ!」ってなりますよね(笑)。
さすが美食の国スペイン、食べ物で例えるところがオシャレですよね!

ポルトガルでは「ロバの頭を洗う」のが無駄?

お隣のポルトガルに行くと、さらにちょっと皮肉っぽい表現になります。
「ロバの頭を洗うこと(Lavar a cabeça do burro)」

これは「石鹸の無駄遣い」という意味で使われるんです。
頑固なロバの頭を一生懸命ゴシゴシ洗ってあげても、ロバは別に嬉しくないし、すぐ汚れちゃうし…。
「あーあ、せっかくの石鹸と労力が水の泡だよ」っていうニュアンスですね。
ロバさん、ヨーロッパではなかなか散々な言われようです(苦笑)。

中国では「牛に琴を弾いて聞かせる」

お次はアジア、中国です!
こちらでは「対牛弾琴(牛に対して琴を弾く)」という四字熟語があります。
優雅に琴を弾いて聞かせても、牛はただムシャムシャと草を食べ続けるだけ…。
「どんなに高尚な話をしても、通じない相手には意味がない」という、ちょっと諦めムード漂う表現なんです。
日本の「馬の耳に念仏」とそっくりですよね!

ありえないことの例え…「空飛ぶ豚」と「口笛を吹くザリガニ」

「そんなこと絶対にありえないよ!」と否定したい時、日本では「西から日が昇る」なんて言いますよね。
海外では、動物たちがとんでもないミラクルを起こすことで「不可能」を表現するんです。
これがまた想像力豊かで面白いんですよ!

英語圏の定番ジョーク「豚が空を飛んだらね」

英語の映画やドラマで聞いたことありませんか?
「When pigs fly(豚が空を飛んだ時)」というフレーズ。
「君に100万円貸してあげるよ」「わーい本当?いつ?」「うん、豚が空を飛んだらね(=絶対に貸さないよ!)」みたいな感じで使います。
丸々と太った豚さんがパタパタと空を飛ぶ姿…想像するとちょっと可愛くないですか?(笑)
ピンク・フロイドという有名なバンドのアルバムジャケットにもなっているくらい、欧米では「不可能の代名詞」として定着しているんですよ。

フランスでは「ニワトリに歯が生えたら」

フランス語では、もっとリアルでちょっと怖い表現をします。
「Quand les poules auront des dents(メンドリに歯が生えた時)」

クチバシしかないニワトリの口の中に、人間みたいな歯がズラリと並んでいたら…
ヒエッ!ホラー映画ですか!?
生物学的に絶対にありえないことですが、この妙な具体性がフランスっぽいですよね。

ロシアのシュールな世界「山でザリガニが口笛を吹くとき」

そして一番難解でシュールなのがロシア!
「山の上でザリガニが口笛を吹くとき(kogda rak na gore svistnet)」

ツッコミどころが多すぎます!
まず、ザリガニは川にいますよね?
なぜ山に登った?
そして、ザリガニって口笛吹けるの?
二重三重に「ありえない状況」を重ねてくるあたり、ロシアの表現力の奥深さを感じずにはいられません。

不器用な人のこと、なんて言う?「陶器店の〇〇」

ところ変わって、性格や行動を表す動物ことわざも見てみましょう。
繊細な場所で暴れ回っちゃうような、粗暴で不器用な人のことを日本ではあまり決まった動物で例えませんが、英語圏では有名なんです。

英語では「陶器店に入った雄牛」

英語では「Like a bull in a china shop(陶器店の雄牛)」と言います。
想像するだけで冷や汗が出ませんか?
高価なティーカップやお皿が並ぶ狭いお店に、巨大な興奮した雄牛が突入!
「うわー!尻尾振らないで!あーっ、棚が!!」…もう大惨事確定ですよねw
繊細な配慮が必要な状況で、空気を読まずに乱暴な振る舞いをする人をこう呼ぶんです。

ドイツやスペインでは「ゾウ」が登場!

これがドイツやスペインに行くと、雄牛がさらにサイズアップして「ゾウ」になっちゃいます! 「Like an elephant in a porcelain store(磁器店のゾウ)」
雄牛でもヤバいのに、ゾウなんてもう建物ごと壊れちゃいそうですよね(笑)。
世界中どこでも、「壊れやすいもの」と「デカくて不器用な動物」の組み合わせは、ハラハラする象徴のようです。

お天気雨は誰の結婚式?「狐」vs「狼」

最後に、天気にまつわる不思議な表現をご紹介。
日が照っているのに雨が降る「天気雨」。
日本では「狐の嫁入り」と言いますよね。
神秘的で素敵な表現です。
実はこれ、世界中で似たような「動物の結婚式」に例えられているって知っていましたか?

アフリカやフランスの一部では「猿の結婚式」

南アフリカやフランスの一部地域などでは、天気雨のことを「猿の結婚式(Monkey’s wedding)」と呼ぶことがあるそうです。
狐じゃなくて猿なんですね! 賑やかで楽しそうな結婚式になりそうです。

韓国やブルガリアでは「虎や狼の結婚式」

さらに強そうな動物も登場します。
韓国では、昔は「虎が結婚する(長家に行く)」と言っていたこともあるそうですし、ブルガリアやフランスの一部では「狼の結婚式」と言ったりします。
太陽が出ているのに雨が降るという「奇妙で説明がつかない現象」を、動物たちの秘められた儀式として捉える感覚は、世界共通なんですね。
なんだかロマンチックだと思いませんか?

まとめ

いかがでしたか?
「猫に小判」や「狐の嫁入り」など、私たちが普段何気なく使っている言葉も、世界に目を向けると、ロバになったりザリガニになったり、ゾウになったり…。
国ごとの文化や、その動物に対するイメージの違いが見えてきて本当に面白いですよね!

動物を使ったことわざを調べることは、その国の歴史や人々の生活を覗き見することでもあります。
次に海外の映画やドラマを見る時は、セリフの中に隠れた「動物たち」を探してみると、新しい発見があるかもしれませんよ!
ぜひ、明日誰かに「ねぇねぇ、ロシアではザリガニが口笛を吹くらしいよ」って話してみてくださいね(笑)。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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